柳悠里と堂廻目眩

各店で売り切れ続出の超大人気漫画『ガールズゴーアラウンド』2巻(最終巻)を読みました。
発売から数ヶ月経っても書店で見つけられず、結局通販で買うことになった『ガールズゴーアラウンド』2巻。
作者は千田衛人さん。『花咲くいろは』のコミカライズを担当していた人ですね。
私はこの人の描くシンプルであっさりとした顔立ちのキャラが好みです、ええ。

この作品はループものです。しかもオチとしてはバッドエンド。
前提としてループを発生させた主体と主人公はループしていることを知っています(ただし死んだ場合は別)。
この作品で発生しているループは二種類あります。
一つ目のループは入学式から卒業式の間のループ。
このループはメインヒロインである幼馴染が発生させています。理由は主人公が目の前で自殺するから。
ちなみに幼馴染は主人公が自殺する理由を「楽しい青春を送れなかったから」だと思っています。
そこで三年間をやり直して主人公に悔いのない人生を送ってもらいたいと願ったらループ発動できるように。
もう一つのループは幼馴染以外のヒロインが発生させるもの。各人の「後悔していること」を解決するまで終わりません。
校内のヒロイン力が高い女生徒に、メインヒロインからループ能力が伝染するようです。
この作品は一つ目の大きなループの中に入れ子構造で二つ目のループがたくさん入っているというのが特徴です。

さて、主人公がなぜ最後に死ぬかというと、実は主人公が死なない選択肢を取った場合にヒロインの誰かが死ぬからです。シュタゲかな?
この時、幼馴染以外の誰かがループを発生させます。死んだ人の友達とかですかね?
もしかしたら主人公もループ発生させられるのかもしれないけど、そこのところ曖昧です。
とにかく、主人公以外の誰かが死ぬ未来を取った場合、主人公にはヒロインが死ぬ記憶が残ります。
で、ほむほむや岡部ばりに何十回もループ繰り返すわけですが、彼は普通の高校生。心が折れてしまいます。
「もう人生疲れた。それに俺が死んだら未来変わるんじゃね?」
で、目の前で好きな人に死なれた幼馴染がループ発動させて入学式に戻る。
幼馴染からしてみれば、主人公以外が死んだ時の記憶がないわけで毎回唐突に主人公が死ぬわけです。
一方で主人公からしてみれば何度も身近な女生徒が死んで耐えられないわけです。
しかも主人公が死んだ場合に起こる大ループでは主人公は記憶を持ち越せないわけですから、どうあっても最後は自殺という選択肢を選んでしまいます。

もしループ能力の第一発現者である幼馴染も他人のループで記憶を保持できたら、こんなことにはなりませんでした。
また主人公がトチ狂って「俺卒業式の日をループしてその度に女の子が死ぬんだよ」と幼馴染にカミングアウトすれば……。
まあ何百回も大ループを繰り返せば、そういう未来もあるかもしれません。もしどちらか片方が気付ければ、今度は二人で大作できるので違った結末を迎えることができるかもしれません。
そういう意味では完全バッドエンドではないものの、複数ループとすれ違いの妙を活かした味のある作品だと思います。

残念ながらこの作品は評判があまりよくありません。
万人受けしないオチもですが、やはり不安定な話の展開とキャラの動かし方が大分マイナス印象を強めているようです。
実際打ち切り宣告でも食らって急いだからか、予定通りのスケジュールで設計ミスなのかは知りませんが、
大事なキャラが終盤まで話に絡んでこなかったり中途で登場した新キャラ・用意された舞台が一瞬だけ出てきて掘り下げられないまま終わったり。
ループものは出尽くされたとはいえ、もうちょっと違えば評判も大分変わってきたかなと思わずにはいられません。
ともあれ、私としては好きなタイプの作品でしたし作者さんも応援しているので、めげずに次作以降も頑張ってくれたら嬉しいですね。
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